以前から興味があったのだが、初めて写経を行ってきた。
雨の長谷寺、静かに筆を取る人が意外といた。
予め薄く書かれた般若心経をなぞってゆくのだが、慣れぬ筆(正直言って筆ペン選択)を使っての字、特に『はらい』『はね』の部分が幼稚感漂う。
「・・・きたない。」
と、自分の字の不甲斐なさに、一行目から嫌気がさす。
最初はわりと太めの字が、真ん中辺りは早くも集中力が切れ、お手本の字からはみ出すことが多くなる。
後半は、どういうわけか細くなり、はかない字体となっていった。
心をこめてはいたものの、どうにもこうにもすぐに雑念が浮かぶ。
肩こったなぁ。お腹すいたなぁ。寒いなぁ。結構人が通るなぁ。
今日はとりあえず『やった』ということだけで終わってしまったが、続けていったら何かを感じたり読み取ったり学ぶ気持ちが生まれてくるのだろうか。
またひと月以内には行こうと思っている。